27日に叩き初め 17団体が出演
笛や和太鼓などで祭礼に華を添える「お囃子」を伝承する17の保存団体が一堂に会する「叩き初め大会」が27日(日)に総合福祉会館で行われる。
大会本番へ向け市の無形文化財に指定されている「国分はやし保存会」(飯田英榮会長)でも18日の稽古では、大会で披露する演目を繰り返し演奏し、細部を詰めた=写真。大会にはほかにも市内各地の保存会や連が出演。地域色豊かな囃子を披露する。
各団体の出演時間は【1】中新田はやし連/10時30分【2】本郷上町はやし保存会/10時45分【3】中河内はやし連/11時【4】国分はやし保存会/11時15分【5】柏ヶ谷はやし保存会/11時30分【6】上今泉はやし保存会/11時45分【7】中野はやし保存会/0時30分【8】門沢橋渋谷囃子保存会/0時45分【9】社家はやし連/1時【10】杉久保はやし連/1時15分【11】下今泉はやし保存会/1時30分【12】河原口はやし連/1時45分【13】大谷はやし連/2時【14】今里はやし保存会/2時15分【15】海老名市地域婦人団体連絡協議会「大黒舞」/2時30分【16】本郷新宿はやし連/2時45分【17】本郷下河内はやし連/3時
〜歴史〜
明治時代にはすでに今里、大谷、門沢橋、上郷、国分、下今泉、社家、杉久保、中野、本郷新宿の10の地域に囃子が存在した。戦前までは各地に腕自慢の青年が存在し、地区内外の祭礼でその腕を競い合った。
しかし太平洋戦争を機に地域を象徴するお囃子の歴史には一時、幕が降ろされた。一部の地域では戦後、すぐに復活したが、公的な場では1976年の市制施行5周年を記念した大会で国分の人々が叩いたのが最も早かったとされている。
〜地域性〜
海老名に伝わる囃子は「下町囃子系」と「新囃子系」「目黒囃子系」の3つに分類される。
「下町系」は大谷地区を除く旧海老名村域に伝わる系統。大和や綾瀬の流れを汲み「新囃子系」 は大谷地区と旧有馬村に伝わり茅ヶ崎や平塚方面からの影響を受けているという。
相模湖の建造に伴い湖底へ沈んだ地の移住地となった勝瀬地区に伝承されている「目黒系」は旧藤野町の特徴を有している。
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