中央農業高校(上治正美校長)の畜産科学科の生徒らが、授業の一環として開発したオリジナルブランド豚「ちゅのとん」を使ったハンバーグギフトセットが昨年末の歳暮商戦で話題を集めた。
畜産科学科では2011年からオリジナル豚の開発・育成に向けた挑戦をスタートさせた。
「環境に優しい豚」をテーマに開発が進められ、百貨店の食品売り場や食品加工業者から排出される廃棄物を活用した「リキッド発酵飼料」を餌として与えている。これにより廃棄物処理量は軽減され、処理に要するエネルギーの削減にも成果を得たという。
産・学連携
この「ちゅのとん」を中心に産・学が連携し誕生したのがハンバーグギフトだ。
「ちゅのとん」を素材にハンバーグを製造する食品加工業者「利恵産業(株)」、ギフトの販売を手掛けた百貨店「高島屋」は廃棄物を飼料原料として提供。結果、店舗などから発生する野菜くずや生鮮品廃棄物などを堆肥や餌として使い、農畜産品を生産する「リサイクルループ」を実現した。
中元商戦も視野
歳暮用に用意された「中央農業高校&利恵のハンバーグセット」1000セットはほぼ完売。すでに今夏の中元商戦も見据え準備を進めている。また、一般にも公開され、定期的に開催されている校内販売会でも今後、「ちゅのとん」の校内販売が計画されている。
豚の育成で中心的役割を果たした同科の生徒で養豚部の布つくし部長は「皆さんに『美味しい』といっていただき、嬉しかった。さらに研究を重ねて、もっといい肉にしていきたい」と話していた。
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