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さつき町山田應義さん 写仏画描き20年 8年ぶりに個展開催

公開:2013年4月26日

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作品に向かう山田さん
作品に向かう山田さん

 20年ほど前から独学で国宝などの仏画作品を模している海老名市さつき町に暮らす山田應義さん(67)が、5月6日(月)から12日(日)までオークラフロンティアホテル横の市民ギャラリーで8年ぶりに個展を開催する。入場無料。時間は午前10時から午後7時。初日は午後2時から、最終日は午後5時まで。

 山田さんが仏画作品を自ら描こうと思い立ったのは46歳のころ。もともとは「暇つぶしで始めた」という家紋の制作が原点。1年で100枚を超える作品を仕上げた。しかし物足りなさを感じ始め「絵を描こう」と考えるようになった。

 「習った経験もなく、風景画など一般的なものは今から始めても長年習っている人には勝てない」と1年ほど試行錯誤の上、たどり着いたのが仏画だった。「本を見て描いてみようと思った。仏画を描いている人は少ないはず。これなら人から批評されることもない。実家が寺だったから『仏様』とは縁があったのかも」と振り返る。

 作品はバロンケント紙と呼ばれるパネルにアクリル絵の具で彩色を施す。大きいものは縦70cm、横1mほどにも。モデルになる絵は国宝や重要文化財に指定されている作品で、一般に公開されることも少ないため写真集などから模写する。

 実際の作品は平安時代のものなど劣化しているものも多い。しかし山田さんは「見えない部分」をそのまま再現せず、想像して描くのが特徴。「どうなっていたのだろうか想像しながら描くのが楽しい。自分では『写仏修正画』と呼んでいます」

創作期間に5年

 「電気の下では色が分かりにくい」と作品を描くのは自然光が入る昼間の数時間のみ。そのため現役当時は休日の2、3時間だけが貴重な創作時間で1点仕上げるのに5年を要した作品もある=写真。「絵心はないけれど、根気だけはあるから描けるだろうと思った」と途中で投げ出すこともなくひたすら作品と向き合った。集中すると周りの音が一切耳に入らず、創作中は何も考えず「無」の状態で描き続けるという。

 額にもこだわり、仏画に合わせオーダーする。「本物ならなかなか見られない国宝が一堂に会します。多くの皆さんに仏画を知ってもらいたい」と話している。
 

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