ハザードマップ 内水浸水の被害も検証 9月中旬までに全戸に配布
海老名市は市内を流れる相模川、永池川、目久尻川、鳩川がはん濫した時に想定される「洪水浸水区域」などをまとめたハザードマップを製作した。今回は排水施設の能力不足や河川水位の上昇により、雨水が排水できずに発生する「内水浸水」の被害予測も盛り込まれた。
1時間当たりの降雨量が海老名市内では観測史上最多となる102㎜を記録した4月6日の記録的豪雨では床上、床下浸水や車両の水没、冠水による通行止めなどの被害が出た。さらにさがみ野駅南部域では、下水道の許容量を超えた雨水が道路に溢れ出す内水被害もあった。
今回製作したハザードマップには河川のはん濫により想定される洪水浸水被害に加え、内水による浸水被害も掲載。4月の豪雨に相当する雨量では東柏ケ谷エリアのほか、永池川西側の水田地帯などでも50cm未満の浸水被害が予測されている。
マップには県が公表している4河川それぞれが、はん濫した場合に想定される浸水区域がまとめられている。相模川では150年に一度程度の頻度で発生が予測される豪雨(厚木地点上流域の2日間の総雨量が459㎜)を、目久尻川では1時間の最大雨量が81㎜、永池川では74㎜、鳩川では74・1㎜の雨が降り、川がはん濫した場合を想定した。
厚木駅周辺では床上浸水被害も
このシミュレーションによると、相模川がはん濫した場合、市西部域の大半が浸水するとされ、特に厚木駅周辺では床上浸水被害が出るとされる1mから2mの浸水を予測。また目久尻川、永池川、鳩川では流域全体で概ね、1m未満の浸水を予測している。
市では今回、このハザードマップを6万部作製。危機管理課と下水道課に配架するほか、9月中旬までに市内全戸に配布する。
問合せは市危機管理課【電話】046・235・4790へ。
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