海老名商工会議所の会頭に就任した 水島(みずしま)弘一(ひろかず)さん 国分南在住 60歳
「人がやらないことをやれ」
○…「引き受けた以上、宿命だと思って会員のみなさんに『入ってよかった』と喜んでもらえるような会議所にしたい」と目を輝かせる。10月31日の臨時議員総会で会頭に選任され、3代目の会頭に就任した。海老名駅西口の開発に伴う大型店舗の出店、消費税、経済政策による景気回復機運など、大きな変化の波が押し寄せる状況下で地域経済のかじ取りを任される。
○…大正7年から続く理容業の3代目として生を受けた。現在店は息子に引き継ぐが、週末はハサミを握る。17歳の時、父親が急死。通信教育で理容の勉強をしながら大学にも通った。目標は「政治家になること」だったが、すい臓炎を患い夢を断念。卒業後、店を継ぎ、25歳で当時2千万円を借り入れ、現在の店舗を建てた。
○…30歳の時ダイエーの店舗内に生地の店を出店。店は大繁盛しダイエーから全国展開の話もあったが「吸収されるのがオチ」と断る。自社でフランチャイズによる全国展開を目指そうと、ノウハウを得るため、コンビニエンスストア経営に乗り出すが「残念な結果」に終わった。その後42歳で不動産業に着手。「バブル崩壊で金利は安い、土地の値段も下がり絶対今がチャンスだと思った」。会計事務所を営む友人に反対されるも説得。現在は11棟、300世帯の利用者を抱えるまでに成功した。「商売は皆同じ。まずいい場所を探すこと。そして人がやらないことをする。失敗もあるがすべて商売の肥やしになる。若いうちは失敗していい。商売は一生勉強だから」。商売のヒントを見つけるため講演会や研修会には積極的に参加してきた。その成果の一つが理容店内の噴水だ。「待合室でお客様がリラックスできる。こんな店なかなか無いでしょ」
○…「海老名はまだ発展途中。『また行きたい』と思われる街になるためにも、官民一体の街づくりが必要。「横浜の次は海老名。10年、20年後そうなっているのが夢ですね」
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