神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

中央農業高校 「絶滅危惧種を守れ」 情報発信と地域連携活動に評価

教育

公開:2014年1月10日

  • LINE
  • hatena
発表をする川畑さんと、笠原さん
発表をする川畑さんと、笠原さん

 高校生の環境保全活動を支援するプログラム「若武者育成塾」(主催/アサヒビール(株))の成果発表会で、県レッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている日本原産の多年草・カザグルマの保護活動について発表した中央農業高校の3人の生徒の取り組みが「地域の課題解決への素晴らしい取組み」として評価を受けた。

 「地元地域が抱える環境課題について」など3つのテーマで論文を募集した今年度の「若武者育成塾」には26の高校から応募があり、選考を通過した7つの高校の生徒が、夏場から年末にかけて環境問題改善プログラムに参加した。

 カザグルマは相模原市内に自生地があるが、豊富な水資源を持つ箇所に生育するため、近年の宅地化などの影響により自生地は激減。環境保護団体らが保護活動を続けている。

 2010年にこの団体からの依頼を受け、同校草花部では植物バイオテクノロジー技術を駆使した器官培養で増殖し、個体を保全する取り組みを進めている。現在、この取り組みを継承しているのが今回、育成塾に参加した川畑吏世さん(3年)笠原健瑚さん(3年)清水玲花さん(3年)の3人。半年余りにわたる育成塾プログラムの成果発表会に向けた検討を重ねた結果、自身らが取り組むカザグルマの保護活動をテーマに選定した。

認知度は3%

 3人はカザグルマの存在をどれくらいの人が知っているのかを把握しようと135人を対象にアンケートを実施。「知っている」と答えた人は5人しかおらず、「絶滅危惧種の存在を知ってもらうことが保護活動には欠かせない」と「情報発信」を活動テーマに掲げ、テレビ番組への出演や園芸ボランティア活動などを通じて、カザグルマの存在を伝える取り組みを続けた。

 この地元への情報発信と、自生地の生育場所の管理など、環境保護団体とも連携した3人を中心とした草花部の絶滅危惧種保全の取り組みが、育成塾では「地域の課題解決に対する取り組みが素晴らしい」と評価を受けた。

 自生地を訪れ、カザグルマと環境問題に興味を持ったという川畑さんは「活動を通して改めて環境問題を考える機会になった。これまで学んできたカザグルマの研究の集大成が評価され、うれしい。ただ増殖ができて終わりではなく、企業や団体の協力があれば、保全活動が進んでいくことを実感した」と振り返った。
 

<PR>

海老名・座間・綾瀬版のトップニュース最新6

ボウリングで関東制覇

海老名市松田さん

ボウリングで関東制覇

最高スコアも記録

4月12日

インクルーシブで連携

海老名市神奈川県

インクルーシブで連携

協定締結、協議本格化へ

4月12日

リユース店とタッグ

座間市

リユース店とタッグ

資源物の持ち去り対策で

4月5日

調理施設が開館

海老名市食の創造館別館

調理施設が開館

中学校給食開始に向け

4月5日

書写検定で理事長賞

海老名市阿部さん

書写検定で理事長賞

「丁寧に」持ち味発揮

3月29日

橘川氏が出馬表明

綾瀬市長選

橘川氏が出馬表明

前議長、「定住人口を増やす」

3月29日

至高の休日スタイル 

綾瀬市綾西5丁目 wonderful holiday

https://kato-koumuten.com/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

海老名・座間・綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

綾瀬で初公演

ロジェ・ワーグナー合唱団 好評発売中

綾瀬で初公演

心に響くゴスペルなど

4月28日~4月28日

海老名・座間・綾瀬版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook