海老名、綾瀬、座間3市の119番通報の受信や災害出動指令など消防通信業務を一元化するため、柏ケ谷の旧消防北分署跡地に建設が進められていた「共同指令センター」が完成した。今後は2014年度中に指令システム機器を導入し、消防救急無線デジタル化の整備を進め、15年度からの共同運用開始が予定されている。
消防行政の広域化を巡っては大和を含めた4市で08年から議論が重ねられていた。しかし、10年の春先にこれを断念。その後、海老名、座間、綾瀬の3市は、指令業務の共同運用に関する検討を進めていた。
12年年明けには協議会を設立。同年12月から相鉄「かしわ台」駅東側の旧北分署跡地で、3市に暮らす34万市民の生命と財産を守る新指令センターの建設が進められていた。
相互応援出動時の迅速対応が可能に
海老名市消防本部によると統合によるメリットは大きく3つあるという。1つ目は経費の節減。16年5月末までに消防無線はデジタル化される。統合することで各市の設備投資の抑制につながるという。また指令室職員を統合後は10人程度削減することができ、現場出動できる隊員数の拡充が可能だという。
3市の境界線は入り組んでおり、以前から消防、救急の効率的な相互乗り入れが求められている。共同センターが運用されることにより行政区をまたぐ、相互応援出動時に現在よりも迅速な対応が可能になるという。これが3つ目のメリットだ。
センター建屋は完成したが、運用は15年度からとなる。14年度はシステム機器を導入し、無線デジタル化を整備。さらに運用トレーニング期間に充てられる。
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