県立中央農業高校(江原洋一校長)で4月19日、2010年から増殖に取り組んでいる絶滅危惧種「カザグルマ」が初めて花を咲かせた。自生地で活動する相模原の保存団体「カザグルマを守る会」(西康夫代表)は「絶滅を防ぐ上で大きな一歩となる」と話している。
2010年に「カザグルマを守る会」から依頼され、バイオテクノロジー技術を生かした増殖に向け、同校の生徒たちを中心に動き出した。
活動では自生地のカザグルマと土壌を使い、栄養分の割合や植え方など実験・研究には試行錯誤を繰り返し行われた。その都度、成長過程を確立しながらカザグルマを育てていった。
また絶滅危惧種の存在を知ってもらおうとテレビ番組への出演や園芸ボランティア活動などを通して、カザグルマの存在を伝える取り組みも行った。
4月15日、生徒たちが枝につぼみを発見。花の開花を待ちわびた。19日の夕方、生徒たちが開花を発見すると歓喜の声があがっていたという。
同校の渋谷幹雄教諭は「増殖には成功していても形質の変化を確認することは花を咲かせてみないとわからなかったが、今回の開花により形質の変化を起こさず、組織培養での増殖が可能と証明できたことは非常に価値のある開花だった。今後の課題は自生地へ移したときにしっかりと育つかにある」と話した。
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