東日本大震災による、放射線などの影響を受ける福島県南相馬市の子どもたちを海老名に招き、海老名の子どもたちと交流する取り組みが8月19日から22日にかけて中野の妙泉寺で催され、49人がさまざまな企画を通して親交を深めた。
「海老名っ子」と親交深める
南相馬市では原発事故の影響により震災直後から野外での遊びやスポーツが懸念されている。夏休み期間に南相馬の子どもたちを受け入れ、「目一杯遊べる環境」を提供する取り組みは全国的に広がりを見せ、海老名市内でも市民有志が実行委員会を組織し、「顔の見える関係づくり」を目的に、昨夏に引き続き受け入れ準備を進めてきた。
テーマは「寺子屋合宿」。子どもたちは寺に寝泊まりしながら、流しそうめんや花火、バーベキューなど「夏遊び」を満喫したほか、相州海老名東谷太鼓の演奏を楽しみ「夏休みの思い出」を作った。
最終日となる22日には最近では目にする機会の減った、ちんどん一座が寺に登場し、会場を盛り上げた。別れ際には南相馬の子どもたちは手で作ったアーチをくぐり、バスに乗り込み、出発すると海老名の子どもたちは名前を叫びながら、「また来てね」と、バスが見えなくなるまで手を振り続けていた。
南相馬から参加した鈴木涼さん(14)は「一緒に過ごすうちに仲良くなれて楽しかった。一生の思い出になった」と振り返った。
交流イベントを約100人のボランティアとともに支えた見上健一実行委員長は「両市の子どもたちが、触れ合うことでお互いに協力する気持ちや助け合う気持ちを育んでもらえれば嬉しい」と話した。
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