65歳以上の高齢者が行う介護ボランティアに対し、ポイントを付与する海老名市の事業「えびな元気お裾分けクラブ」。昨年から始まった取り組みには7月31日現在、124人の高齢者が会員に登録し、洗濯物の整理や散歩の付き添いといった軽度のサポートを提供している。
市高齢介護課によると今年9月1日時点で65歳以上のいわゆる高齢者が市内には2万8489人暮らしているという。「お裾分けクラブ」はこの世代の健康増進や介護予防、社会参加や地域貢献による生きがいづくりを目的とした取り組み。このようなポイント制度は2007年に東京都の稲城市が導入し、その後、全国各地の自治体に広がりを見せている。
県内でも横浜市などで運用されているが、介護施設だけでなく、一定の条件を満たした介護の必要な高齢者が暮らす一般世帯も活動の場とするのは、県内では海老名が初めてのケースだ。
クラブに登録できるのは65歳以上の介護認定を受けていない市民で、オリエンテーションを受講した後、会員として登録。ケアマネージャーらを通して社会福祉協議会内に設置される事務局に寄せられた「依頼」に対し会員が派遣される。
話し相手やレクリエーションの相手など「自分のできる範囲内」でボランティアを行うことで、ポイントが付与される仕組みだ。原則的に1日で2ポイント、年間で100ポイントを上限に1回の活動につき1ポイントを得ることができ、貯まったポイントは1ポイント100円相当として換算する。
集めたポイントに応じ、いちごや米、温麺、ラーメンなど、海老名市やトライアングル交流都市である宮城県白石市、北海道登別市の特産品と交換することができる。
次回は9月25日(木)に説明会が催される予定。会場は総合福祉会館で時間は午後2時から4時まで。参加を希望する場合は24日(水)までに市社会福祉協議会【電話】046・232・1600へ事前連絡が必要となる。
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