あす12月27日(土)に大阪の近鉄花園ラグビー場で開幕する「第94回全国高等学校ラグビーフットボール大会」に、海老名ラグビースクール出身の吉田泰洋さん(3年)が東京都代表の私立東京高校の一員として出場する。東京高校は大会開幕戦で愛媛県代表の北条高校と対戦。初戦を突破すると2回戦で昨年の覇者・大阪の東海大仰星高校に挑戦することになる。
屈強な男たちが楕円球を追い、勇敢に戦う姿をテレビで目にした小学3年生の少年はラグビーの魅力に一瞬で引き込まれた。父親に「ラグビーをやりたい」と懇願。海老名ラグビースクールの門を叩いた。
中学3年時には県選抜チームに選出され「聖地・花園」の舞台に立つにまで成長。全国大会の常連・東京高校へ進学後は、2年時から主戦として活躍。昨年の冬も聖地に立った。しかし2回戦で過去6度全国を制している名門・天理高校の前に苦汁をなめ、「来年またここに戻ってくる」と心に誓った。
180cm・90kg――。恵まれた体格で密集戦の核となり、空中戦を制することがチームから与えられた吉田さんの役割だ。チームの悲願だという「全国制覇」へ向けた今年の戦いは開会式直後から始まる。
初戦となる開幕戦の相手は愛媛の北条高校。悲願達成へ向けた第一関門と考えられる30日(火)の2回戦だ。昨年この大会を制した大阪の超名門・東海大仰星高校との対戦となる。
12月上旬の抽選直後は「やっちまった」という雰囲気がチームを支配したというが「いまは切り替わっています。やってやります」ときっぱりと言い切った。
同窓の女子選手も聖地に〜新原響さん〜
中学時代までスクールでともに楕円球を追った女子選手・新原響さん(東海大学相模高校3年)も吉田さんと同じ舞台に立つ。
2016年のリオデジャネイロオリンピックで正式種目に採用されたことが決まっている女子7人制ラグビー。この普及・強化を目的とした18歳以下の女子7人制ラグビー東西対抗戦「U18花園女子セブンズ」が東京高校の開幕戦の前に行われる予定で、新原さんが東軍チームに選抜された。
ラグビー選手だった父親の影響もあり、3歳からラグビーをはじめた新原さんは中学時代、チームの主力として男子選手に交じり試合に出場。高校進学後もラグビー部に籍を置き、男子部員とともにトレーニングを重ねている。
昨年夏にはアジア・ユース大会に日本代表として出場し、金メダル獲得に貢献するなど、最大の目標だという「オリンピック出場」を目指し着実にキャリアを重ねている。
教え子2人が同じ日に聖地の舞台に立つことに海老名ラグビースクールの武田小三郎校長は「とても楽しみ。現在のスクール生にとっても大きな励みになると思う」と話している。
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