市の重要無形文化財で、かながわの民俗芸能50選に選ばれている地芝居「大谷歌舞伎」が4月12日に神明社(大谷北)で行われた。
これは大谷地区の芸能保存会(鈴木守会長)の公演プログラムの一つとして上演されたもの。かつて海老名市内に国分や上今泉、杉久保、社家など6つ存在したとされる「地芝居」も、昭和初期に相次ぎ衰退。大谷地区でも一時的に姿を消した歴史があるが、終戦後に戦地から復員した青年らが中心となり、復活。県内でも現在まで引き継がれているのは相模原の藤野地区、座間の入谷地区など、この大谷地区を含めわずか5つ。現在では希少な歌舞伎披露の場となっている。
観客から”御捻り”も
12日の舞台では約20人のメンバーが「三番叟(そう)」「白波五人男」を熱演。各演目とも名場面のダイジェスト版ながら、日々の稽古の成果を精一杯披露する姿に、観客から御捻り(おひねり)が舞う一幕も。
関係者は「なかなか見る機会が少ない農村歌舞伎を今後も守り続けていければ」と話し、大谷八幡宮(大谷南)で毎年秋に予定されている例大祭や、2年に1回のペースで実施されている市の文化祭などで上演していく方針を打ち出している。
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