木材塗装研究会の会長を務める 戸山 顕司さん 大谷北在住 74歳
人と出会い魅力高める
○…50年以上続く研究会では、製造や商社など塗料・塗装を扱う専門家をはじめ、大学や公的研究機関も揃う中、会員の中で最年長ながらも先頭に立ち、全国の木材塗装の技術向上を目的に、情報交換や研修、講座開催などを行い、日々研鑽しながら技術の周知を図っていく。「塗装を例えるなら『女性の化粧』と同じですね。素材の良さを引き出し、魅力ある表情へと仕上げるものです」
○…自家工場を持ち家具の製造から販売、アフターケアまで行う今里の「(有)戸山家具製作所」の会長も務める。”親方”と呼ぶ父が創業し、幼少時代は職人らと寝食と共に暮らした。高校を卒業後、2年の修行期間を経て入社。26歳のとき、知人の紹介で「洋家具塗装の神様」と呼ばれる指導者に出会ったのを機に塗装の虜に。「この人が私の”師匠”になります。話を聞きたい一心で、車で自宅まで送る際にはわざと信号に引っかかるなんてこともしたもんです」と頬をゆるませる。その後もアメリカの家具塗装の基礎を作った人物やオイルフィニッシュを日本に紹介した人など、最先端で活躍する人らとの出会いが大きな成長につながっていった。
○…育った環境もあり、学生時代の図工はお手の物。作りがあまりに精巧に出来ていたため、当時の教諭は本人が製作したものとは認めないほどだった。「成績に10を付けてくれないのは悔しかったね。先生が作品を気に入って持っていかれちゃったりも」と笑い飛ばす。人との出会いや出来事に対して、どの話も鮮明に記憶しており、次々に話題が飛び出してくる。
○…出来が悪いと商品を壊すほど仕事には特に厳しい父がくれた筆箱には「真心」の文字。「家具は人生で言えばキャンバス。傷もシミも付くでしょう。それが家族の一員としての思い出です。心を込めてモノを作る大切さを伝えたかったんだと今は思いますね」と思いを巡らせていた。
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