先日行われた18歳以下の選手による野球の世界大会で審判を務めた 清水 康大さん 今里在住 41歳
熱血ジャッジで「目指せ五輪」
○…夏の甲子園を賑わせた高校球児たちが多数出場する事などで注目を集めた「U-18ベースボールワールドカップ」。世界各国の選手が繰り広げた熱戦を、負けず劣らず熱い魂でジャッジした。「日本開催は今年が初めて。そんな貴重な試合を任せて頂き本当に嬉しく思います」と、未だ興奮冷めやらぬ表情で語る。
○…小学4年のときからキャッチャー一筋の野球少年。高校まで選手としてプレーした。卒業後は海老名消防署に入庁し、野球一辺倒だった日々は途絶えたかに思えた。だが職場の先輩から「審判をやってみないか?」といった誘いを受け、再びグラウンドへ。主審を務める時の視界は選手時代と同じ”マスク越し”―。しかし「見える景色は同じでも、新しい発見が沢山あるんですよ」と、審判としての矜持を語る。今や東都大学リーグを中心に、国際試合でもジャッジを任されるなど、名アンパイヤへの道を着実に歩んでいる様子。次々と舞い込む審判の依頼に、24時間の当直勤務明けに球場へ駆け付ける事もしばしば。「それでもグラウンドに立てば疲れを忘れるんです」と、破顔一笑。
○…多忙の中、大切にしているのが「家族への感謝」。「理解と協力がなければできませんから」と話し、休日は家事に精を出す。愛娘が吹奏楽部に所属していた頃は、仕事と審判活動の合間を縫って演奏会の応援に駆け付けるなど、家族を愛する父親の一面も。
○…今回の大会で最も印象に残っているのは「世界各国から訪れていた審判員との交流」。ジェスチャー等を駆使して”言葉の壁”を超え、スケジュールの合間に京都観光に出掛けるなどし、最後には「2020年、東京で待ってるから!」と涙ながらに固い握手を交わした。「どんな形でも良いから東京五輪に関わりたいと強く思いました。また彼らに会うため、5年後を見据えて頑張らなければ」。世界の舞台で見つけた夢に向け、研鑽の日々が続く。
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