高齢者の能力を生かし、働きやすい職場をつくっている企業を表彰する「高年齢者雇用開発コンテスト」でこのほど、市内国分南の優成サービス(株)(八木正志社長)が優秀賞を受賞した。最高齢の73歳を筆頭に70代、60代が意欲的に働く職場づくりが高い評価を受けた。
高年齢者雇用開発コンテストは高齢・障害・求職者雇用支援機構と厚生労働省が毎年開いている。27年度は182社が応募し、41社が入賞。優秀賞は厚生労働大臣表彰に次ぐ上位の賞で、同社では初めての表彰となる。
優成サービス(株)は警備会社として1991年に創業。現在、正規従業員が5人、非正規従業員が29人いる中、60歳代が12人、70歳以上が7人と60歳以上の従業員が半数を占めている。
定年を従来の65歳から70歳に引き上げ、70歳を超えた従業員でも本人に働く意思があれば年齢に上限なく継続雇用する点や、夏季・冬季など温度差の激しい屋外業務を考慮したユニフォーム・安全靴の開発など、高齢従業員が働きやすい環境を整備した事などが高い評価につながった。
また、同社の八木社長が考案した「バイオトイレカー」は水を使わず「おがくず」で処理できるトイレとして、道路工事や野外イベントなど、全国から注目が集まっているという。従業員らは警備業以外にこの車両の管理者としても雇用されることから、高齢者が活躍できる場を広げたことでも認められた。
最高齢者の平岡冨士雄さん(73)は「体が動かなくなるまで仕事がしたい」と笑う。八木社長は「生涯現役でいられるかがテーマになる。年齢を重ねたことで体力の低下や病気によって退職するのではなく、高齢従業員それぞれのライフスタイルに合わせた働き方や体制を整え、これからも力を発揮してもらいたい」と話していた。
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