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カンボジア出身 自著100冊、海老名市に寄贈 ポンナレットさん地元での難民生活綴る

教育

公開:2015年11月27日

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恩師の武部さんと寄贈するポンナレットさん
恩師の武部さんと寄贈するポンナレットさん

 戦争が起こっていたカンボジアから難民として入国し、16歳から19歳までを海老名小学校で過ごした久郷ポンナレットさんが11月19日、当時の様子を執筆した児童書「19歳の小学生」(メディアイランド出版)を市教育委員会へ100冊寄贈した。市教委ではこの本を市内小学校や図書館に置く予定だという。

16歳異例の小学生

 1980年ごろ、南ベトナム共和国の崩壊などによりカンボジアから日本へと脱出してきた、いわゆる「インドシナ難民」だったポンナレットさん。日本に来てからは、難民を受け入れる大和定住センターで日本語を学びながら3カ月ほど生活した後、姉を頼りに海老名に移住した。

 祖国では小学4年生までの修学だったため、勉強が出来る環境を求めた。当時の市内小学校では外国籍の児童はゼロに近く、さらに16歳という年齢での小学生の入学は前例が無かったが市教委や学校側の理解を得て、入学へと漕ぎ着けた。

 当初のテストでは問題が解らず白紙で提出した事もあったが、卒業までには言葉も読み書きもほぼ完璧に出来る程に。卒業後も昼間は仕事をしながら夜間中学校に通い、成人した後35歳になってからも通信制高校で学ぶなど、熱心に勉学を続けてきた。

感謝を伝えたい

 現在は結婚し、2児の母。カンボジアの踊りや自身の体験を講話する平和活動等、全国各地で活躍している。また執筆も行い今回の児童書は3冊目。この日は、小学校卒業後も年賀状や結婚式などで交流を続けていた恩師の武部規さんと共に市教委を訪れ、伊藤教育長へと書籍を手渡した。ポンナレットさんは「海老名小の3年間は本当に貴重な体験。日本の環境の良さ、初等教育の大切さ等、本を通して海老名の人たちにも感じてもらえれば」と話していた。

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