9月6日に演奏会を行う合唱サークル「コール高森」の代表を務める 荒井 祐子さん 河原口在住 69歳
音楽の良さ、工夫し伝える
○…海老名と伊勢原を拠点に活動している市民合唱サークル「コール高森」。全国からおよそ900団体が参加する「全日本おかあさんコーラス」神奈川県大会では最高位の成績を収め、続く関東大会でも優良賞を受賞した「実力派」だ。現在は9月6日にみなとみらいで行われる演奏会を控え、練習や準備に追われる日々。「日頃から歌い込んできた20曲を発表します。楽しんでもらえるよう、色んな作戦を考え中です」とはにかみながら語る。
○…幼い頃からピアノを習っており、自身で弾きながら歌うことが大好きだった。将来はピアノ教師を目指し、音楽短大へ進学。卒業後は約40年にわたり海老名の子どもの音楽指導に当たってきた。合唱は、大学時代のサークルがきっかけで始め、子どもが生まれてからはPTAや自治会のコーラスグループにも参加し、時には指導役を引き受けるなど、熱心に活動している。
○…音楽だけでなく、日本舞踊や茶道などの伝統文化にも通じている。特に茶道は30年以上続けており、2年前に「正教授」の位を取得した。取得後は正教授を対象にした講習会が増え、都内まで出向く回数が急増。「忙しくなって大変。でも、自分を高めようと一生懸命な参加者の姿に、私もそんなこと言ってられないと思う」と話す。侘び寂びの精神は家族にも受け継がれており、「最近、小5の孫娘もお茶をやりたいと言ってね」と優しく微笑む。
○…「コール高森」では2年前に代表に就任した。目指しているのは「和やかなサークル」。楽しみながら積極的に意見を伝え合う練習の雰囲気に手応えを感じている。ステージでは歌に振りを付け、ヴァイオリンなどの楽器を持ち込むなど、観客を楽しませる工夫にも余念がない。「1人でも多くの人に『音楽って良いな』と思ってもらえたら。これを、ピアノ教師時代から心掛けているんです」と顔をほころばせた。
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