市内商店や企業が消防団員とその家族に特定のサービスを提供する「海老名市消防団応援の店」が、12月1日からスタートした。消防団員の福利厚生を充実させ、入団促進と定着を狙うもので、海老名市飲食店組合を中心に計88店舗が参加。市消防本部では「参加店舗を随時募集し、団の充実を図る」としている。
現在192人が所属している市消防団は、かつては個人事業主や農家を中心に構成されていた。しかし、これらの減少が一因となり、団員数も徐々に減少。15分団のうち、中河内地区の第9分団が休止している。
これを食い止めるため考案されたのが「消防団応援の店」事業。これまでは大手テーマパークや市内温泉施設の割引のみだった福利厚生に新たな制度を設置。主旨に賛同する市飲食店組合加盟の中華料理店、焼き肉店、居酒屋など75店と理美容院、スポーツ整体、結婚相談所など13店で消防団員の証明書を見せると、割引やドリンクサービスなどの特典を受けられる仕組みで、のぼり旗やステッカーなどが掲出されている店舗で利用できる。
高橋裕之消防団長は「団員向けの福利厚生が増えるのは大変嬉しい。『消防団活動』は市民の方になかなか知られていない部分がある。これをきっかけに理解と興味を持っていただければ」と話す。
市消防本部では「団員の確保は地域の安全・安心につながること。この事業では地域防災力の強化を図り、さらには経済活性も見込まれる。今後は賛同店舗のマップ作りなども予定している」と話した。
このほか、市では消防団の出動手当の増額や、初の女性団員の受入れなど、加入促進を図っている。
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