今年12月に30周年を迎える「海老名演劇鑑賞会」で事務局長を務める 岩尾 まちさん 上郷在住 69歳
舞台に魅せられて
○…地元で本物の演劇を鑑賞しようと、30年に渡り活動を続ける「海老名演劇鑑賞会」。厚木の鑑賞会会員が海老名でも同様の取り組みをしたいと考えたことが始まりだった。準備会として開かれた最初の観劇時には、思いに共鳴した591人が来場し大盛況に。その後も会員数を伸ばし1600人を超えた時期もあった。中心となったのは、市内外から集まった子育てママたち。「私自身、自分のためだけに使える時間を求めて入ったの」と懐かしむ。
○…独身時代は横浜の鑑賞会に所属していたが、結婚を機に退会。その後、職場の同僚の誘いで19年前に海老名の会に入会した。事務局長になったのは2年前。以来、皆が観劇を楽しめるよう足が痛いという人には車いす席を、頻尿に悩む人にはトイレに行きやすい席を案内するなど気配りを欠かさない。県内の鑑賞会が集う月1回の会議にも出席し冊子作りを行うなど精力的に活動している。「今後の目標はもっと多くの人に舞台の魅力を知ってもらうこと。観客と演者が互いに気持ちのやり取りできるのが醍醐味」と熱がこもる。
○…北海道生まれの秋田育ちで、2人兄妹の末っ子。幼少期には毎週のように家族で映画を見に行った。その影響もあってか、自ら希望し小学校3年生から6年生までNHKの児童劇団員としてラジオ番組に出演。「この経験が今の演劇好きに結びついているのかも」と話す。高校卒業後は大学に進学し栄養士や保育士など資格を多数取得。その後、小学校教諭の道に進み、職場で今の夫と出会った。
○…海老名に暮らして42年。3人の子どもと孫にも恵まれ、現在は娘一家と同居生活を送っている。孫と近所の三川公園に遊びに行くことも多いという。座右の銘は「何事にも無駄はない」。「色々な経験すると人の気持ちがわかるようになる。時には結果を追い求めるばかりでなく、立ち止まることも大切じゃないかしら」と柔らかく微笑んだ。
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