海老名版 掲載号:2017年4月14日号
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創設10周年を迎える「新日本舞踊 幸扇流」で家元を務める 滝瀬 幸子さん 上郷在住 73歳

尽きぬ踊りへの情熱

 ○…祭事や老人会の催しなど、市内を中心に新日本舞踊を披露する「幸扇流」。家元として流派を創設して以来、徐々に会員が増え現在は男女20人が所属している。「これまでやってこられたのは家族や地域の方のお陰です」と感謝の念を滲ませる。4月23日の午前10時からは、市文化会館大ホールで10周年を記念した発表会を開催し、61曲の踊りを披露する。「どなたでも自由にご覧いただけますので、多くの方にお越しいただけたら」と話す。

 ○…舞踊の稽古に本腰を入れ始めたのは40歳の時。母の遺品の中に、踊りの着物と帯を発見したことがきっかけだった。「その時、初めて母が踊り好きだったと知ったんです」。仕事や、夫と義母の看病をしながら稽古を続ける日々。支えてくれたのは、家族と亡くなる寸前まで応援してくれた夫だった。その後、近隣住民から踊りの指導を頼まれるようになり、人数が増えたことを機に63歳で新日本舞踊の流派を立ち上げた。現在は生徒一人ひとりが最も輝ける振付けを、性格や雰囲気などを考慮しながら創作することに心を砕く。

 ○…山梨県出身。幼稚園時代は童謡に合わせ自身で振付けを考えて友達と楽しむなど、幼少から踊りや歌が好きな子どもだった。小学6年生の時には学校代表でラジオ番組に出演し、童謡を歌った経験も。高校では生徒会役員を務め、持ち前の積極性を発揮した。卒業後就職し、23歳で結婚。夫の転勤で海老名へ。30代の時に日本舞踊・花柳流の師範であるおばに誘われこの道に入った。「踊りの好きな血筋なんですかね」と笑みを浮かべる。

 ○…現在は、全国各地で公演されている歌舞伎などの舞台を見に行くことに夢中。面白そうな舞台があると、子どもたちが率先してチケットを取っておいてくれることもある。「良いものを見て感激して、それを自分の踊りにも生かせたらと思って」。踊りへの尽きない情熱が伝わってくる。

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