振り込め詐欺などの「特殊詐欺」が今年に入り、海老名署管内で急増している。昨年は年間の発生件数が17件だったのに対し、今年は5月末時点で早くも15件の被害が発生。特に医療費などの還付をうたい、ATMから金を振り込ませる「還付金等詐欺」や、警察官などになりすまして直接被害者宅を訪問しキャッシュカードと暗証番号をだまし取る「キャッシュカード受取型」の手口が目立つという。
「特殊詐欺」は、面識のない不特定の人に対し電話などの通信手段を用いて対面することなく行う詐欺で、オレオレ・架空請求・融資保証金・還付金の手口を用いた「振り込め詐欺」と、これ以外(ギャンブル必勝法情報提供など)の詐欺の総称を指す。
海老名署管内における特殊詐欺は、今年1月から5月末までにオレオレ6件、還付金9件が認知され、被害総額は約1770万円。半年経たず、昨年1年間の発生件数に迫る勢いとなっている。
還付金の被害目立つ
海老名署によると、市内で発生している詐欺の特徴として「還付金等詐欺が多く、キャッシュカード受取型の手口が増加傾向にある」としている。「還付金等詐欺」では、市役所職員などを装った犯人が被害者を無人ATMに誘導し振り込ませるケースが多いため、同署は無人ATMへの警戒を強めるとともに、市役所と協力し防災無線を使った注意喚起を行っている。
一方の「キャッシュカード受取型」は、最近急増しているオレオレ詐欺の新たな手口。カードをだまし取るため、被害総額には含まれていない。同署は「警官がカードや暗証番号を要求することはない。犯人が焦らせてきても、慌てず周囲の人に相談を」と話す。
その他にも同署では、高額が引き出される場合には金融機関から警察に連絡が入るシステムの徹底や、注意を促す紙「サギタワー」の配布など対策をしている。
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