市内中新田の県立中央農業高校に通う遠藤めいさん(17)が、10月5日から兵庫県で行われる「えひめ国体(国民体育大会)」の馬術・少年部門に神奈川県代表として出場する。高校最後の国体を馬と息を合わせて挑む。
遠藤さんが出場する競技は、二段階障害飛越とリレーの2種目。場内に設けられた1・2m以下の障害物をミスなく飛び越し、スピードを落とさず走り切ることが求められる。
国体には初出場の遠藤さん。出場を目指したのは、小学6年から中学3年まで指導してくれた愛媛県のトップライダーである恩師に恩返しをしたいとの思いからだ。県と関東ブロック大会で上位に入り県代表に選出された。「練習成果を見せられるようリラックスして、応援して下さった方々に感謝の気持ちを込めて走りたい」と意気込む。
遠藤さんが乗馬を始めたのは小学3年生の時。幼い頃から動物好きで馬に関わりたいと座間市の乗馬クラブに入会し、毎日のように馬の世話と練習に励んできた。小柄な体格のため馬のパワーに負けないようにと自主的に筋トレや体幹を鍛えるトレーニングを行う日々。泊まりがけの試合もある中、小学生から練習や試合に常にひとりで通うほどの打ち込みようだった。
遠藤さんが乗馬で心掛けているのは、馬の気持ちや性格に合わせ馬が楽しく走れるよう心を配ること。今大会でともに走る牡馬・コロナフィオーレとも国体に向け練習を重ねてきた。「息がぴったり合って障害物をうまく飛べると嬉しい」。
将来の夢はプロ騎手か乗馬インストラクター。夢を追い一歩ずつ歩んでいく。
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