市内の卓球クラブ「リトルキングス」(三田村宗明代表=人物風土記)がこのほど、広島県で行われた「第36回全日本クラブ卓球選手権大会」で優勝した。チーム創設から35年で初の日本一。今年に入り亡くなった創設者・蛭田正文氏に捧げる大会となった。
(公財)日本卓球協会が主催する同大会。全国から予選を勝ち抜いてきた61の卓球クラブによって栄冠が競われた。リトルキングスはクラブ最高峰レベルの「一般の部1部」に参加。前回大会でシード権を獲得しており、今大会では本選からの出場となった。
チームは監督兼選手で元日本代表の三田村選手に、大学時代に関東トップクラスだった双子の中村祥吾選手と謙吾選手、今年加入した細野裕人選手の4人構成。過去日本トップクラスの選手らが集まる大会において「余裕な戦いは一つもない。どの相手にどの選手を当てるか(戦略的な部分)が勝敗のカギになる」と大会に臨んだ。
36歳のベテラン・三田村選手を温存しながらも元実業団チームなどの強豪相手を打ち砕き、トーナメントを勝ち進んだ。この戦い方が功を奏し、準決勝・決勝で三田村選手を前半に置き、勝負に出ると気迫満点のプレーで勝ち星を上げ、その勢いがチームに伝播するように勝利を収め、見事チーム初となる日本一の栄冠を手にした。また、中村謙吾選手は大会最優秀選手賞も獲得した。
「正直なところ、優勝は難しかった。蛭田監督への恩返しのような気持ちも重なり、奇跡が起きたのだと思う」と大会を振り返った。
創設者・蛭田氏への思いをひとつに
同チームは「リトキン」の愛称で全国からも知られている名門クラブ。創設者の蛭田正文氏は「卓球で全国、世界で活躍できる選手を育てたい」と、幼い子もいたが家族の反対を押し切り、30代で会社員を辞め、市内で卓球教室を開設。日中は家庭婦人、夜は子どもたちの指導にあたり、病気になり動けなくなる直前まで、毎日練習場に顔を出していたという。
三田村選手は「蛭田監督がいたからこそ、今の日本一がある。遺志を受け継ぎ、育成指導に努めていきたい」と話していた。
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