鎌倉・室町時代、地名と同じ名を名乗った武士一族「海老名氏(うじ)」。これにスポットを当てたパネル展が現在、海老名市立郷土資料館・温故館(市内国分南1の6の36)で行われている。企画した海老名ガイド協会(服部澄一郎会長)は「市内も認知度の低い歴史上の一族。展示を通して、郷土理解を深めてほしい」と話している。
市から依頼を受け今イベントの企画運営にあたるのは、市内の歴史や文化を観光客などに紹介し歴史文化の継承と観光振興に努めるNPО法人「海老名ガイド協会」。同会ではガイド中、参加者から「海老名には城や有名な武士は存在しなかったのか」と聞かれることがあった事から、「こんなに地域に根差した一族がいたのに、市内にも市外にもあまり浸透していないのでは」と思い、普段から海老名氏に関する資料や史跡を巡るガイドコースを用意し、参加者に解説してきた。
承久の乱にも参加
海老名氏とは、中世の激動期を生きた武将一族。発端は、平安時代に源有兼が相模守として海老名に着任したことにさかのぼる。その期間中に、婚姻関係を結んだ武蔵・相模の武士団との子孫が、すでに「海老名」と呼ばれていた地名を名として名乗るようになったと言われている。1184年には源頼朝方について源平の戦いに、1221年には北条泰時の指揮下で承久の乱に参加するなど、戦国の世を戦い抜いた。
当日は、一族の略年表や、市内の海老名氏をまつった霊堂や記念碑を巡る「ゆかりマップ」を掲出。ほかにも、現有鹿小学校付近にあったと伝えられている同氏の館に使われていた敷石(花崗岩)の写真などが展示される。
企画実施期間は10月14日(日)までの、午前9時から午後5時15分(最終日は3時まで)。9月10日(月)は休館。入館無料。
問合せは同館【電話】046・233・4028へ。
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