今年創立10年目を迎える小学生ドッジボールチーム「ゼブラ★パワーズ」の監督を務める 南 朋子さん 国分寺台在住 53歳
うちのチームは全員主役
○…当時小3だった長男が「やりたい」と言い出したのが、サッカーでも野球でもなくドッジボールだった。既存のチームに入らせようと考えていた矢先、長男の知り合いや遊び仲間で1チーム作れる人数が集まった。「それならば」と結成したのが「ゼブラ★パワーズ」だ。立ち上げ時から監督を引受け、今年10年目を迎える。素人ながら、激戦区・神奈川県で優勝するまでに成長させた。
○…「あえてエースアタッカーは作っていない」。主役を作ってしまうと、どうしても皆がその子に頼ってしまう。誰が試合に出ても、キャッチして投げ返せるよう、基礎練習を重点的に行うのが監督流の責任感の育て方だ。また、メンバーには低学年もいる。週3回の練習中、飽きないようにプログラムにメリハリをつけたり、5分前行動を徹底したり、楽しく、かつマナーを守って集中できる環境を整える。
○…家族思いで、明朗快活。だが、かつては我が子たちとの距離感に悩んだこともあった。心配だからこそ、あれこれと口を出してしまう。だんだんと息詰まる中で、ふと「このままでいいのだろうか」と思った。視野を広げようと、自治会や子ども会など、地域活動に積極的に関わるようになると、家庭で「ちょうどよい距離感」が生まれ、うまくバランスがとれるようになった。「どの子にも、家や学校以外の居場所があったらいい」。今もチームを続ける理由のひとつだ。
○…先月、チームとして初めて臨んだ全国大会の結果は、ベスト8。ラスト1秒で勝敗が決まったので悔しい思いもしたが、「全国の強豪相手に手応えを感じた。来年も同じ舞台に出られるよう頑張りたい」と先を見る。アタッカーを作らない“全員ドッジ”を体現すべく、今日も練習に全力だ。
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