2019年の幕開けに際し、本紙では内野優市長にインタビューした。内野市長は昨年を振り返るとともに、重点事業など今年の抱負を語った。
―2018年を振り返っていかがでしょうか。
昨年は、多様化する市民のニーズや行政課題に応えるため、組織機構を大きく改革し、ハード・ソフト両面において「住みたい 住み続けたいまち 海老名」の実現のためさまざまな分野における環境を整えてまいりました。
―進めてきた市政運営施策と個々の進捗状況についてはどうでしょう。
4月に「えびなこどもセンター」を開設し、妊娠期から青少年期まで長期的な視点で切れ目のないこども支援体制を整えました。また、すでに東部にあった子育て支援センターを南部にも開所し、より地域に根ざした子育て支援ができるようにしました。さらに、小中学校の保護者負担軽減の視点から、使用頻度の少ない彫刻刀や柔道着を無償貸与し始めました。ジャージ服のコンペなども試験的に実施されるなど、子育てしやすいまちづくりにつとめています。
安全・安心なまちづくりにおいては、特ににぎわいのある海老名駅西口に安全安心ステーションを開所し、相談員を配置することで市民の方はもちろん、海老名を訪れた方にも安心して過ごしていただけていると思います。また、駅付近だけでなく、市内90カ所にある防犯カメラをネットワーク化することで市全体の犯罪抑止にも努めました。
さいわい、本市においては大きな被害は出なかったものの、2018年は今年の漢字に選出されるほど”災害”の多い年でもありました。そうした中、災害時情報収集活動用ドローンや危機対処型起震車の導入・配備など、迅速に危機対処できるよう準備を進めています。特に、危機対処型起震車は全国初の緊急指定を受けた起震車で、発災時に現地での災害対策本部設置運営機能を備えています。
―現在の市の課題とその解決や方針について
全国的に人口減少がみられる中、うれしいことに海老名では海老名駅西口や駅間開発により人口が増加しています。その反面、駅周辺での渋滞問題や、小学校における教室不足などが課題としてあります。しかし、渋滞問題は(仮称)上郷河原口線道路が開通へ計画進行していることで、2020年には解消が図られる見込みです。
また、教室不足についても昨年9月に策定した「海老名市学校施設再整備計画」では、必要な学校において校舎増築等の方向性を出しています。
発展に加速をかける
―今後の海老名の構想についてはどうでしょうか。
特に中核としての駅の機能を高めたいと思っています。そのために厚木駅南地区市街地再開発事業や、海老名駅北口駅前広場整備事業を進めております。海老名駅に小田急のロマンスカーミュージアムが開業されることも発表され、さらににぎわいのあるまちを目指します。
また、何といっても2019年はラグビーワールドカップが開催されます。公認チームキャンプ地として、市民、地元企業、関係団体からなる応援団組織を結成し、普及啓発を図るとともに、市一丸となって応援したいと考えています。
さらに2021年には市制50周年が控えています。大きな節目となる年ですので、市民の皆さんと一緒に「新しい海老名のまち」を築きたいと思います。
―19年度の重点事業について教えてください。
開発や人口増に伴い、事業系ごみの増加とともに家庭系ごみも増加傾向となっていることは重要な課題です。市内各地域に職員と共に私も説明会に出向き、家庭系ごみの一部有料化や戸別収集の実施について、市民の皆さんにご説明してきました。ごみの減量化で、環境にやさしいまちづくりのトップランナーを目指します。
また、まち開き以降急激に変化している海老名駅西口地区にも対応するため、2020年の完成を目指し、(仮称)海老名市消防署西分署の整備を進めてまいります。
―今年度の予算の見通しはいかがでしょうか。
市の歳入においては、人口の増加や企業業績の回復などにより市税の増加が見込まれます。一方、歳出では子育て環境や障がい福祉の充実などにより扶助費の増加も見込まれますので、各事業の適切な実施と見直しを都度図りながら健全な財政運営に努めていきます。
―毎年恒例にもなっている市長のスローガンを教えてください。
新しい年の文字として「一心」を選びました。どんな物事も自分の「心」を原動力に、「心」を一つにしてものごとに向かえば、必ずものごとを動かすことができるという意味です。市民の皆さんに日常の何気ない瞬間に「海老名に住んでいて良かった」と感じてもらえるようなまちにするため、今年も「一心」に頑張ります。
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