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口腔外科医のお口コラム【4】 むし歯から親知らずの抜歯、口のできもの、口のケガにも対応 取材協力/(公)日本口腔外科学会認定口腔外科専門医 海老名歯科口腔外科クリニック
東京医科歯科大学や海老名総合病院歯科口腔外科医長として、長年口腔外科臨床に携わってきた口腔外科専門医・工藤雅範先生に、「口腔がん」や「歯を残すための奥の手」を尋ねた。
口の中にも「がん」ができるの?
口腔がん発生に関わる要因は数多くあり、喫煙・飲酒が代表例です。喫煙者の罹患率は非喫煙者の約4倍、重度の飲酒もハイリスク因子で、不良な口腔衛生状態、歯の鋭縁、不適合補綴物や義歯・ヒトパピローマウイルス(HPV)感染も原因とされています。口腔がんの好発部位は舌・歯肉・頬の粘膜で、定期的に口腔内をセルフチェックすれば、口腔がんは比較的容易に発見でき早期治療に繋がります。口内炎は通常であれば2週間程度で治癒しますが、病悩期間も長くなかなか治らない病変は腫瘍の可能性があり、確定診断のための病理組織検査の適応となり得ます。当院では、確定診断のための口腔病理組織診断や口腔病理細胞診も積極的に行っています。
歯を残すための奥の手とは?
歯根の尖端に歯根嚢胞や歯根肉芽腫があり、原因歯の骨植が良く、根管治療では治癒が期待できない場合や再度の根管治療が困難な場合には、歯根端切除術の適応となり得ます。原因歯の骨植が悪い場合には、嚢胞の摘出とともに原因歯の抜歯術を行います。当院では、不安や痛みを和らげる笑気吸入鎮静法とマイクロスコープを併用した低侵襲な歯根端切除術も行っています。
粘液嚢胞って何?
口の粘膜を誤咬するなど、主に機械的な刺激により唾液を移送するための管が閉塞あるいは破綻し、唾液が貯留・漏洩することで生じる嚢胞で、主に下唇や舌下面に多く頬粘膜や口腔底にも見られることがあります。治療法は摘出術ですが、刺激を回避することで消退することも有ります。
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