海老名市と(一社)海老名市歯科医師会、(株)ロッテが市役所で6月28日、「歯と口の健康づくりの推進に関する協定」を締結した。日常生活が不自由なく生活できる期間を指す健康寿命の延伸に向けて、3者が協力して市民の”オーラルフレイル予防”に取り組む。(株)ロッテが同様の協定を結ぶのは全国で初めて。
オーラルフレイルとは、口腔機能のささいな低下により心身が衰える”口腔の虚弱”のこと。社会活動の意欲減少や低栄養のリスクの高まり等から、認知症や要介護状態の要因になりうるとされている。神奈川県では、人生100歳時代に対応する未病改善の重点事業の一つに「オーラルフレイル改善プログラム」を掲げ、全国に先駆けて県と市の歯科医師会が協力して事業を進めてきた。
安心のまちづくりへ
今協定では、同プログラムやイベント等を通じて、口腔内検査だけでなく、咀嚼力や体組成計を用いた筋肉量の測定を行うほか栄養指導などにも取り組む、市と市歯科医師会に(株)ロッテが加わり、口内の健康状態がチェックできるチューインガムを提供し、3者で市民の健康寿命延伸を目指す。
締結式では協定書の取り交わしやチューインガム効果の体験などが行われた。内野優市長は「少子高齢化や2025年問題など、これまで以上に認知症や介護にならないための予防が重要となる。県の歯科医師会事業のモデルとして選ばれたプログラムを進化させて市歯科医師会とともに取り組みながら、市民がより安心して暮らせるまちづくりをしていきたい」とあいさつした。
市歯科医師会の鈴木仙一会長は「プログラムの一環により65歳以上の市民850人の健診を行ったところ、約4分の1がオーラルフレイルに該当している状況だったが、その後、多くの人が改善できた。市内の歯科医師会会員でチェックや治療を進め、健康寿命の延伸を図りたい」とコメントした。
また、(株)ロッテの芦谷浩明執行役員は「噛めることが健康のもとであるのが近年証明されており、弊社でも昨年11月から専門部署を立ち上げた。オーラルフレイル事業に積極的に取り組んでいる海老名市・市歯科医師会の皆様と連携を図り、市民の健康に貢献していきたい」と話した。
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