9月8日夜間から暴風が吹き荒れ、市内では9日午前2時29分に最大瞬間風速27・3mを記録した「台風15号」。
市は6日、事前に「救急フェア(8日)」の中止を決定したほか、市内小中学校の登校時間の変更や、東柏ケ谷小の修学旅行・海老名小の野外教育活動の延期、地方の大会に参加していた海老名中吹奏楽部の延泊を決めるなど、台風に備える動きが見られた。
市危機管理課は台風接近に伴い、夜間やピーク時での危険を回避するために、8日午後3時に市内全域に避難勧告を発令。コミュニティセンターなど市内12カ所に避難所を開設し、高齢者や要支援者らに対して自主避難や準備を呼びかけた。次いで4時には土砂災害警戒区域内の市民に対して避難を勧告。国分や本郷など10カ所の避難所には、高齢者を中心に63人が駆け込んだ。そのうち46人が午後8時までに訪れた。
同課に寄せられた被害は、天窓の破損やトタン屋根が飛ぶなどの物的13件あったが、人的被害は無かった(10日時点)。
消防出動件数は電線の垂れ下がりや火災報知器の発報など39件あり、海老名署には人工物の倒壊や落下物などの通報が10件あった。
また、9日午前2時頃から市内広域で停電が発生したが、午後1時半ごろに全地区で復旧した。
同課は「市民の防災への意識が高まっている。災害の際は、早めの勧告などで安全を確保したい」と話した。
交通ではJRをはじめ、相模鉄道と小田急電鉄が計画運休を実施。JR相模線では早朝に泉1丁目付近の線路内に工事現場から足場が崩落したため、午前10時半過ぎまで運行をストップ。相鉄線も横浜市内での架線断線により全線での運休となった。3線が乗入れる海老名駅では再開を待つ利用客でごった返し、通学・通勤の足に大きな影響が出た。
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