海老名保護区保護司会の会長を務める 三橋 正春さん 上今泉在住 71歳
心を通わせ、寄り添う
○…犯罪や非行をした人の立ち直りを支援する保護司として、約15年前から活動している。「地域の先輩から『気負わなくて大丈夫』と言われて気軽に引き受けた。でも、蓋を開けたら思った以上に大変だった」と笑う。これまで10代の少年を中心に、20〜40代の更生を支援してきた。「最初の2年くらいは、面会をすっぽかされたり、約束の時間に来なかったりして、嫌だな面倒だなと思うこともあった」。それでも地道に続けられているのは、「保護者や本人から『ありがとう』と感謝される喜びがあるから」と微笑む。
○…上今泉で生まれ育つ。大学卒業後は小田急グループの食品スーパーや駅直通のパン店などで、現場や管理職を経験。食や衣類など、沿線に住む人の暮らしに密着したサービスを提供してきた。とはいえ、自分が住む地域とは無縁の生活。「朝から晩まで仕事三昧で、保護司の活動がきっかけでようやく地域と関わるようになった」
○…更生への第一歩は規則正しい生活と考え、時間順守や夜間の外出を律している。「1分でも遅刻したらすぐに電話をして、それでも連絡がつかなければ親に連絡する」。その一方で、にこやかに話したり、面と向かって座らずに斜めに腰掛けるなど、心を開いてもらうための配慮を忘れない。「話しやすいように、こちらから話題のきっかけを作ったりしてね」と優しさを見せる。
○…長男家族と2世帯住宅で暮らし、孫にも恵まれた。「孫は可愛くて仕方がない」と目を細める。今年は更生保護制度施行70周年だったこともあり、忙しく各地へ飛び回っているが、充実した日々を送っている。「これからも仲間と楽しく手を取りながら、対象者に寄り添っていきたい」。明るい未来を見据える。
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