2019年中の火災・救急・救助の災害概要(速報値)を、市消防本部が1月14日に発表した。救急件数・搬送人員・救助件数が昨年を超え、過去最多となった。まちの進展と高齢化社会に伴い、今後も救急需要の増加が見込まれる。
2019年中の救急出動件数は前年119件増の7413件、さらに搬送人員も前年158人増の6920人でどちらも過去最多を記録した。
出動内容は「急病」「一般負傷」「交通事故」「その他」の4項目で、そのうち急病が全体の65%と最も多かった。また、65歳以上の高齢者が最も多く、3719人と搬送者全体の54%を占め、入院を必要としない軽症者が3540人と224人増だった。搬送状況については円グラフの通り。
火災件数は23件で前年比2件の増加。建物火災が最も多い18件で、火災による死者は3年連続0人だった。また、バイクなどの整備不良による車両火災は0件、枯草などの火災は4件だった。出火原因は「放火(疑いを含む)」が最も多く6件を占めた。
救助件数は前年29件増の102件で、救助人員は30人で前年から18人減少した。そのうち建物内の取り残されなどが41件で前年から14件増加した。次いでその他が25件、交通事故が16件だった。
市消防本部は「救急出動、搬送人員ともに過去最多となった。高齢者の割合も年々増加している状況のため、救急車の適正利用を心掛けて欲しい」と呼び掛けている。
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