女性として初めて、えびな安全安心ステーションの指導員になった 久留島 綾子さん 安全安心指導員 60歳
第2の人生も正義の味方
○…4月1日付で「えびな安全安心ステーション」の安全安心指導員を委嘱された。海老名駅西口で市が運営する通称「安パト」に週3日勤務し、先輩指導員とともに周辺地域の警戒や防犯指導にあたる。市役所、消防署、自主防犯組織との連絡調整も担う。1日正午「はじめまして久留島と申します。これからよろしくお願いします」と、少し早口で下を向きながら「安パト」のドアを開けた。
○…3月31日に神奈川県警を定年退職した。上京して始まった42年間の警察官人生は「昇進とは無縁。巡査長のままずっときた」。その幕をおろしたのは8年間勤務した松田警察署だった。「離任式のあと署員のみなさんから寄せ書きをもらった。その場で見ると絶対に泣いちゃうから、家に帰ってからみた」。目線をずっと下に置きながら、警察官としての充実した日々を振り返った。
○…1959年、岩手県大船渡市の漁師の家に生まれた。小学校の文集に「おまわりさんになりたい」と書き、中高とテニスやバドミントンに打ち込んだが「底辺が定位置。ずっとボール拾いだった」と笑う。昔から「いじめっ子がいると向かっていくようなおてんば」で、大船渡高校を卒業して迷わず警察へ進んだ。神奈川県警に採用され、小田原や座間、横浜など8か所の警察署を巡り、「やりきった」と充実の笑みを浮かべる。
○…離任式翌日にやってきた新たな職場は座間署時代に幾度もきた海老名。「昔は取り締まりで、これからは防犯。またご縁を頂けて幸せ」と、震災で亡くした母と兄の分まで第2の人生を楽しむつもりだ。宮崎に住む夫から「長い間お疲れさん」と短いメールがきた。3人の娘にも見守られている。そんな母さんは現役を続行する。
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