救急医療専用のヘリコプター「ドクターヘリ」の搬送シミュレーション訓練が22日、海老名市内で初めて実施された。同市上河内の海老名市消防署南分署で行われた。
ドクターヘリは、交通事故の重傷者や急性の心疾患、脳疾患など一刻を争う重傷患者の搬送に利用される。
ヘリには心電図のモニターや徐細動機、酸素などの医療機器類が装備され、救急の医師と看護師が治療にあたりながら患者を搬送する。
消防本部の要請を受けて出動するため、双方の連携が救命率向上のかぎを握ることになる。
神奈川県内におけるドクターヘリの出動は年間200〜300件。海老名市内では年間平均で20件程度利用されている。
市内には中新田小、上星小、社家小、柏ヶ谷中と消防署南分署にヘリポートがあり、救急隊長の判断で伊勢原市にある東海大学病院高度救急救命センターに出動を照会。指令センターの要請から約3分でヘリポート上空に到着し、その後6分で着陸できる。
そのため場合によっては救急車よりも伊勢原から来るドクターヘリの方が早く海老名市内のヘリポートに到着することもあるという。
この日の訓練では出動要請からヘリポートの安全管理、傷病者の収容までの手順を確認した。
現場で指揮を執った志賀英介消防司令長は「普段はドクターヘリと関わる機会が少ない本署や北分署の隊員も参加することができた点でも有意義な訓練になった」と話していた。
海老名市では7月16日に実際の出動があった。
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