座間で活動するざま災害ボランティアネットワーク(濱田政宏代表)が、市内全域の避難所35カ所に避難所スタッフ用の感染症予防ビニールガウンを備蓄するための取り組みを進めている。9月末までに1500着製作する計画で、市も活動を支援している。
ざま災害ボランティアネットワークは、2008年に結成した民間有志による災害救援ボランティア団体。新型コロナの感染拡大を受けて避難所の運営について市と研究会を実施するなかで、避難所スタッフの安全を守る感染症予防用品の不足が課題として浮かび上がった。避難所は様々な健康状態の避難者の利用が想定されるが、最初に応対するスタッフが「丸腰」で検温や健康チェックをする懸念がある。
さらに研究を重ね、自治体が避難所にスタッフ用の感染予防品を備蓄する余裕はないと見込み、市に手作りによる備蓄を提案。市から3カ月間作業場の提供を受けて、7月から寄付を募り自分たちでガウンを製作する活動をスタートさせた。
作業場では連日、ボランティアが猛暑にも負けず製作を進めている。作業場は「密」を避けて人数制限し、熱中症対策のため休憩も欠かさない。
ガウンは全て手作業で、最前線で新型コロナ対応に当たる川崎市立井田病院の意見を仰いでデザインを決定した。
一枚のポリエチレンシートから胴体、腕、帯の型を切り出し、熱で圧着。腕を動かしやすいよう、袖の内側には不織布を取り付けるなど随所にこだわりが見られる。濱田代表は「避難所で着用するものとしては充分の仕上がり。1日平均70着製作している」と話す。
ガウンはフェイスシールドとセットにして袋詰めし、25セットずつ市内の一次、二次避難所の全て(35カ所)に備蓄する。9月末までに1500セット製作することが目標だ。
自助・共助・公助
濱田代表は「コロナ禍でも災害は来る。地域を自分たちで守っていくための取り組みとして、多くの理解が得られると嬉しい」と話した。ガウンの材料代となる寄付は一口2千円で受付。製作ボランティアも募集中。協力に関する問い合わせは同ネットワークにメール【メール】zsvn_info@yahoo.co.jpまたは【電話】046・255・0266へ。
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