県立中央農業高校(海老名市中新田)と地域の弁当店がコラボしてオリジナル弁当を開発した。学校でとれた野菜や無農薬の水稲栽培で水田に放ったアヒルの肉などを食材に使用し、8月21日から「中農Duck弁当」として限定販売している。
中央農業高校では農業クラブの養鶏部が、20年ほど前から合鴨農法による減農薬の水稲栽培に取り組んでいる。2年前からはアヒル農法で県推奨米の「はるみ」を栽培し、「中農アヒル米」として地域向けに販売している。
校内にある約一反の水田に「合鴨よりも2倍ほど可食部が多く、肉の臭みが少ない」(同校)アヒルを放ち、田植えから稲穂が育つまでのおよそ3カ月間、雑草や害虫を食べさせている。今年は生後2週間のアヒル22羽を田んぼに放った。
稲が育ち始めるとアヒルの役目は終わり、翌年は新たな幼鳥を放つためアヒルは食肉に加工され、鶏肉と味の違いを学ぶための食材になる。
収穫したコメは、同校で毎月開催している生産物販売会や文化祭などで一般向けに販売しているが、このアヒル肉は販売や紹介の機会がないことが課題だった。
そうしたなか、3年生の岩見摘希さんと足達芽以さんが学校近くにある「お弁当のくまちゃん」に弁当作りを打診。店長の那須拓馬さんに相談したところ、那須さんが協力を申し出た。
役目を終えたアヒル22羽は、食肉に加工すると約22キロになる。1羽(約1キロ)ずつ真空パックにして同店に卸した。1パックで5食分の弁当が作れることから、1日5食限定で弁当を販売することした。
岩見さんと足達さんは「入学してから3年間の努力が実になった。多くの人に私たちが育てたアヒルを使った弁当を食べてほしい」と話した。
弁当は「中農Duck弁当」と名付けられ、アヒル肉のつくねとモモ肉のローストが入っている。ほかにも中農産のナスやピーマンも使う”農弁風”に仕立てた。
那須店長は「中農生のやりたいことを応援できてよかった。アヒル肉は美味しいので興味のある方はぜひ食べて頂きたい」と話している。弁当は1個税込800円。1日5食限定。予約可。(問)同店【電話】046・200・9975へ。
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
PCジャングル本店だからできる中古PC・モバイル商品・アウトレット家電のLIVE配信3月28日19時~20時 |
|
<PR>