綾瀬市と座間市は5日、成人式の中止を決めた。新型コロナの感染拡大によるもので、延期を決めた海老名市も含め3市で約3500人の新成人と関連事業者などが影響を受ける=1月6日午後5時時点。
綾瀬市は菅総理が緊急事態宣言の検討に言及した4日の年頭会見を受けて翌5日に対策会議を開き、2月中旬までの催事10件の中止などを決めた。コロナ禍を考慮して市内を2地区に分け、午前と午後に開催予定だった成人式も中止とした。
11日の成人の日は市長と議長の祝辞文を市ホームページに掲載し、新成人代表2人のメッセージ動画を後日公開する。
昨年秋から原稿を準備し、式典であいさつを述べる予定だった大学2年生の栗原莉帆さん(20)は「普段はなかなか会えない友達と会えなくなり残念」と、中止を受け止めた。
成人式の写真は事前撮影を済ませ、当日は母から譲り受けた振袖で式典に出席する予定だったが「せっかくなので母の振袖を着て家族と一緒に写真を撮りたい」と話していた。
中止決定について綾瀬市の古塩政由市長は「新成人にとっては一生に一度の貴重な式典。コロナ禍での開催に向けて準備を進めてきたが緊急事態宣言の見通しや綾瀬市での感染拡大を考慮し、気の毒だが中止とした。寂しい成人式にはなるが、家族と一緒にお祝いしてもらいたい」と、苦渋の決断をにじませた。
座間市も、市内感染者数が増加傾向にあり20代の感染も増え、式典の前後で感染リスクのある飲食を行う可能性があること、コロナの終息時期が読めないことなどを理由に中止とした。新成人代表のあいさつなどは後日、市のYouTubeチャンネルで公開する予定。
佐藤弥斗市長は「今は危機を皆で乗り越えなければならない。新成人にも責任ある大人の姿勢として、医療現場などで大変な思いをする人の痛みがわかる人になってほしいという思いから中止せざるを得ないと判断した。あらゆる可能性を考えて開催の検討を続けてきたが断腸の思い」とコメントした。
海老名市は4日の年頭会見を受けその日のうちに対策会議を開き、成人式の延期を決定した。感染拡大が沈静化した段階で検討するという。市は「新成人の皆様のお祝いをしたい。状況が落ち着くまで待っていて欲しい」とした。
成人式の会場開催をめぐっては自治体により対応が分かれている。
政令市の横浜、川崎、相模原は開催の方向。厚木や平塚などは会場開催を取りやめ、オンラインでの開催を予定している。海老名と同じく、大和、寒川、横須賀は延期としている。
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