神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

緊急寄稿 新型コロナに関する提言 海老市医師会 会長 高橋裕一郎同医師会コロナ対策担当 山田博之

社会

公開:2021年1月15日

  • X
  • LINE
  • hatena
海老名市医師会HP
海老名市医師会HP

 市民の皆様に、日ごろ医療体制や医療政策に対してご理解いただき有り難うございます。また、市民の方にはいろいろな形で医療従事者を応援していただき、とても勇気をもらい感謝しています。感染拡大にともない、新型コロナの対策を通じて市民の皆様に理解していただきたいことをお伝えいたします。

 都市部から郊外の病院のコロナ対応の入院ベッドも満床となってきて「医療崩壊」と言う言葉がニュースに出てきていますが、それはどんな事態でしょうか?

 酸素吸入などが必要な中等症の方は対応病院に入院となり、人工呼吸器などが必要な重症になると大学などの重装備の病院に転送され入院します(軽症でもリスクがある方が重症化するのを確率的に見込んで予防的に入院することもあります)。満床になり新型コロナの患者さんで入院の必要のある人がこれ以上入院が出来ない状態。これが医療崩壊の第1段階で、もう越えています。

 第2段階は、コロナ診療を担当する医師や看護師、その他のスタッフが新型コロナ感染や疲労で仕事ができなくなり、他の部署にいた代わりの人も使い切ってしまった状態です。他の部署の診療機能も維持できなくなるので、救急業務も縮小となり、心筋梗塞や脳卒中などの急性疾患にも対応が難しくなります。大地震の時の災害時医療ぐらい厳しい状態です。

 これまでの、海外から見ると日本の医療制度のおかげで治療へのアクセスが平等であり、治療効果が平均的で安定していると言われています。このような、いつでも受診して治療を受けられる体制が大きく揺らぎ、治療を受けられるかどうかは運に大きく左右されるようになります。

 高度医療体制はギリギリの状態ですので、崩壊するかどうかは新型コロナの患者さんの「数」で決まってしまいます。医療ではこの発生数をコントロールできません。皆さんの行動が決めるのです。

 このことを明確にきちんと説明している報道が少なく感じているので、今後の動向について心配しています。医療崩壊の進行を避けるためには、ひとりひとりが生活の中でどう生活すれば良いかをもう一度考えてみていただきたいのです。3密は基本でもうご承知と思いますので、よりわかりやすくお伝えすると【1】会話をする時は必ずマスクをしてください【2】医療がひっ迫している今は、不要な外出や会食、飲み会は控えてください【3】手洗い、アルコール消毒を食事や飲水の前に行ってください、の3つになります。

 行動していただける人が多ければ多いほど、感染拡大の収束が早くなります。高齢者や重い持病のある方がハイリスクとなります。御家族の医療を維持するために、地域医療を一緒に守って行きたいと思います。

<PR>

海老名・座間・綾瀬版のローカルニュース最新6

5月12日に説明会

5月12日に説明会

綾瀬市長選

4月19日

パリ切符かけ、大一番へ

パリ切符かけ、大一番へ

座間市出身の篠嶋理紗さん

4月19日

ばらのまちをPR

ばらのまちをPR

綾瀬市に看板寄贈

4月19日

開業3周年イベント

開業3周年イベント

5月27日まで開催

4月19日

街頭犯罪等の発生状況

【Web限定記事】座間警察署管内

街頭犯罪等の発生状況

2024年4月8日〜4月14日

4月19日

ルール守って事故ゼロに

【Web限定記事】

ルール守って事故ゼロに

海老名駅前で啓発活動

4月19日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

海老名・座間・綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

綾瀬で初公演

ロジェ・ワーグナー合唱団 好評発売中

綾瀬で初公演

心に響くゴスペルなど

4月28日~4月28日

海老名・座間・綾瀬版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook