国が進める新型コロナウイルスのワクチン接種に向けた準備が3市で進んでいる。海老名市は12月23日にワクチン接種準備チームの設置を発表し1月4日に始動。綾瀬市は1月1日付で庁内横断の兼務辞令を発し、座間市も組織づくりを急いでいる。
海老名市は、保健福祉部次長を統括責任者とし保健福祉部を中心に庁内14人の基本体制で組織した。辞令は1月1日付。接種券の発送準備や会場の手配、医師会と協力して医療スタッフの確保を進めている。
海老名市では集団接種を市内の公共施設4〜5カ所で実施する予定。2月中旬には接種相談ができるコールセンターも設置する。責任者の小松幸也次長は「スケジュールはタイトだが準備は順調に進んでいる。接種開始となったときに、安心して市民に接種を受けてもらえるよう、チーム一丸となって取り組んでいきたい」と話した。
座間市でも佐藤弥斗市長が7日の会見でワクチン接種に関わる庁内組織体制に言及し、1月12日時点では人選を進めている。健康づくり課に置かれ、全庁から派遣された12人で組織する。
綾瀬市は財政、契約、情報システム、危機管理の職員4人に1月1日付けで「健康づくり推進課勤務」の兼務辞令を発令し、所管課を増強した。初回接種の希望者を65歳以上の半数にあたる約1万2600人と想定。保健福祉プラザで集団接種を順次実施するための準備を本格化させている。
菅首相は4日の年頭会見で、2月下旬までに接種を開始できるよう準備を進めていると表明した。医療従事者を最優先に、65歳以上の高齢者、基礎疾患のある人の順で接種を進める方針で、市町村は高齢者や基礎疾患者の優先接種の調整のほか接種券の発行、相談対応、会場確保、医療機関との委託契約など幅広い対応が求められている。
綾瀬市の担当者は「通常の集団予防接種とは違い、今回はワクチンそのものへの安全性などに市民の皆様が不安を抱えると思う。こうした不安により一層寄り添いながら速やかに実施できる体制を急ピッチで整えたい」としている。
今回のワクチン接種は、国の指示のもと都道府県が協力し、市町村が実施し、接種を希望する人は原則的に居住する市町村で受ける。これまでのところ高齢者は3月下旬から4月上旬、基礎疾患のある人などへは4月以降に接種体制が整うものと見られている。
|
|
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>