海老名総合病院に無償で手作り弁当を届けている 山下 法章さん 海老名市東柏ケ谷在勤 49歳
笑う門には福来る
○…「毎日楽しい。本当に感謝したい」。無償での弁当提供ボランティア。取材冒頭、とびきりの笑顔で真っ先に語ったのは感謝の言葉だった。飲食店への休業要請協力金は「世のために使う」とひとり立ち上がり、今や医療従事者に大好評の「あきさんの気まぐれ弁当」。「医療従事者の皆さんは今、気持ちが上がる瞬間が少ないと思う。『今日は何かな』と、その数十秒だけでもワクワクしてもらえたらいい」
○…さがみ野駅近くに洋食店「サムタイム」をオープンしたのは昨年2月。20年以上住む大好きな海老名市での念願の独立だったが、すぐにコロナ禍に見舞われ苦境の連続。今は休業しているが、状況を逆手にとって始めた1組の貸切営業はおしゃれな店のコンセプトと相まって手応えを感じている。「大切な人と特別な日に過ごせる店作りをしていきたい」と意気込む。
○…小学3年で一人でキッチンに立つほどの料理好き。一般企業に就職するも、30歳で「好きなことで働く」と興味を持っていた整体師に。指名して頼られることに喜びを感じ、体と心のバランスが密接にリンクすることも学んだ。40歳を前に料理の道へ。独立を目標に和洋中伊、カフェ、ホテルまで幅広く経験を積んだ。「和洋折衷の弁当が作れるのも、様々な経験が全て今につながっている証」と振り返る。
○…「コロナや店のことを考えて落ち込んでいる時に歌は歌わない。なら常に歌っていよう」と昨年3月にウクレレを購入し、弾き語り動画をインスタグラムに投稿している。手作りのコード進行表は2冊目になり、レパートリーは50曲以上。「笑顔でポジティブに、そして誰かに必要とされる人間でありたい。そうすれば人生なんとかなると思っています」
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