「要約筆記サークルあやせ」の代表を務めている 村上 佳織さん 綾瀬市上土棚南在住 38歳
多くの人に知ってもらいたい
○…音を文字にして耳の不自由な人に情報を伝える要約筆記のサークルを昨年6月、3人の仲間と立ち上げた。要約筆記に出会ったのは、綾瀬市が発行する「広報あやせ」に掲載された養成講座がきっかけだった。身近に耳の不自由な人がいたわけではなかったが「お知らせを目にした瞬間、これはやらなきゃ」と気持ちが湧いた。「市内在住の要約筆記者は私たちだけ。この活動をどんどん広めていきたい」と今後に意欲を示す。
○…横浜市で生まれ育った。3歳からピアノを始め高校を卒業してピアノメーカーに就職。仕事では調律も担当した。「手に職をつけたいと思っていたときに、小さいころからずっと好きだったピアノがふと頭に浮かんだ。自分の仕事で正しい音が出るようになったときにやりがいを感じた」と、当時を振り返った。
○…綾瀬市は夫の出身地。結婚を機にやってきた。夫とは共通の知人から紹介されて知り合い、車と音楽の共通点からすぐに意気投合した。週末には2人で車やバイクに乗りツーリングに出かける。「綾瀬市民歴40年の夫から魅力を聞きながら一緒に市内を回るのが楽しい。だんだん自分の住む街という実感が湧いてくる」という。
○…友人に要約筆記者を目指していることを話すと「障害のある人に音を届けたいんだね」と言われ、目指そうとした理由が明確になった。仲間とサークルを立ち上げたのは、聴覚障がい者の耳となる要約筆記を普及させるため。「市の講座で聴覚障害者の話を聞いたとき市内在住の要約筆記者、頼れる団体がそばにあることの大切さに気が付いた。これから多くの人に知ってもらえるように活動したい」と、新型コロナの終息を心待ちにしている。
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