座間市の佐藤弥斗市長は16日、サニープレイス座間で記者会見を開き、4月から始まる新年度の当初予算案を発表した。
市長として初めて取り組んだ予算編成は、新型コロナの影響から歳入のおよそ半分を占める市税収入を今年度より5億2千万円減と見込んだ。
扶助費や借金返済の経費が増加するなか、市の貯金にあたる財政調整基金から過去最大の15億5千万円を取り崩して収支の均衡を図った。
歳出では、前市長のもとで策定された新年度から2年間の「座間市市政運営指針」の継承を前提に、自らの肝いりの事業として児童発達支援センター整備に1209万円、東原保育園の耐震化に432万円を確保。コロナ対策にも8900万円を割いた。
一方で、全員喫食をめざす中学校給食の実施や待機児童の解消など独自色を出す政策は先送りが目立った。市長はこの予算案を「共創の第一歩」と表現した。
出席した一部の記者から「目玉事業がない」と指摘を受けた佐藤市長は、その記者の求めに応じて予算案を自己採点し、即座に「100点満点で50点」と述べた。これについて市長は会見の最後で「職員はよくやってくれて100点満点だった。自分の考えの反映ができず至らない部分もあり50点とした」と、釈明した。
予算案を審議する市議会定例会は2月19日から3月22日まで開かれる。
予算概要は次の通り。
■予算総額/723億2160万円(対前年度比1・1%減)■このうち一般会計/413億505万円(同0・7%減)・主な歳入/市税188億1061万円(同2・7%減)、財政調整基金繰入金15億5千万円(同203%増※過去最大)・主な歳出/市制50周年関連875万円、市民体育館ESCO事業3860万円、生きがいセンター移転整備490万円、児童ホーム増設5305万円、生活困窮者自立支援1億3223万円、情報教育環境整備1億8830万円、キャンプ座間返還地公園等整備4億5567万円ほか。
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