海老名市は5月28日に新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、64歳以下への接種を7月上旬に開始する方針を固めた。ほかにも市内の保育園と幼稚園、学童クラブの従事者を医療従事者に位置づけて接種を急ぎ、接種を担う「打ち手」には新たに救急救命士を動員する方針も示した。
海老名市では65歳以上のうち、80歳以上への接種を5月26日に開始。6月9日までに対象を65歳までに拡大し、7月末までに接種を完了させる。
約9万7千人を対象に実施する64歳以下への接種は、国が示す優先順位に基づき7月上旬から接種を開始し、10月上旬までに2回の接種を完了する見通しを示した。
幼保、学童も
5月に市立保育園1園で集団感染(クラスター)が発生し、休園措置で医療従事者が影響を受けたため、市が県と協議。保育園と幼稚園、学童クラブに従事する人を「医療従事者等」に位置づけて優先接種する方針を決めた。
市によると保育園、幼稚園、学童クラブの従事者は市内に1990人いて、希望者を対象に5月31日に接種を開始した。7月22日までに完了するという。小中学校の教職員への接種も検討したが、県と調整がつかず見送った。
24人を確保
接種の「打ち手」確保に向けて国が法整備に乗り出した救急救命士によるワクチン接種では、市消防に勤務する有資格者44人のうち24人を集団接種に派遣する方針を全庁で確認。すでに接種に参加している歯科医師と同様に、必要となる研修を速やかに実施して、1接種日あたり6人(各会場2人)を派遣する考え。
キャンセル対応
国の大規模接種に伴い課題視されるキャンセル対応では、民生児童委員と人権擁護委員、自治会長、ケアマネージャーやホームヘルパーらを補欠接種者としてリスト化し、キャンセルが出た際にすぐ摂取できる体制を整える。会場担当者らにも柔軟に接種するなど、ワクチン廃棄を避ける対策を強化している。
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