目久尻川の川の中の清掃活動を自主的に行っている 多賀 輝夫さん 座間市栗原中央在住 79歳
心も清く、美しく
○…目久尻川に流れるごみを釣り道具を用いて引き上げる清掃活動を一人で毎日行っている。今年8月、初めて掃除した区間から「軽トラ一台分」にもなる不法投棄物が引き上がった。「私にとって川の掃除は、自宅を片付けるのと同じ感覚。家の中にゴミが落ちていたら拾うでしょ。何も特別ではない」と謙そんする。来年傘寿を迎えるとは思えない軽快な足取りとしゃんとした背筋が日々の活動を物語る。
○…石川県輪島市出身。大阪電気通信高校に進学し技術者としての就職をめざしたが、狭き門だったため陸上自衛隊に入隊。東京五輪が行われた1964年、22歳で日産自動車に入社した。日産では鶴見工場でエンジンの実験を担い、4〜5年かけて1つのエンジンに向き合った。「何十万キロと走らせたり、高温低温で試したり。実験を重ねてようやく設計図を工場に渡せたときの達成感は素晴らしかった」
○…「十分やりきった。違った形で自動車に関わりたい」と、50歳を過ぎて自ら手を挙げて販売店を経験。さらに53歳で早期退職すると、橋本自動車学校の教習指導員に転身。運転を好きになってほしいとの思いを込め、16年勤め上げた。「指導員は資格さえあれば活躍の場があり、年齢はネックではなかった。いろいろな職に挑戦できたことは財産」と満面の笑みで振り返る。
○…70歳で退職後も働くことへの情熱は失われず、現在も次男が経営する市内の塗装会社で運転手をしている。空いた時間を使って始めた清掃活動も、仕事人間の血が騒ぎ一切手は抜けない。「エンジン実験も、教習指導員も、絶対にミスや嘘が許されない世界だった。私の人生においても常に誠実でいたい。それが『よく生きる』ことだと思うのです」
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