海老名警察署の第17代署長に就任した 益淵 隆徳さん 海老名市大谷在勤 58歳
誇りを胸に後進育成
○…40年間の警察官人生で初の警察署長を務める。異動は22回目でこれまで6カ所の警察署に所属し、捜査課長などを歴任。これまで海老名には捜査本部が設置された時に来たことがある程度で、しっかりと街の様子を見る機会はなかったが、「田んぼのある田舎の風景と駅周辺のビルの多さに驚いた」という。「海老名はこれからさらに発展する街だと思う。海老名市民はもちろん、働く人にとっても安心できる街を守りたい」と抱負を語る。
○…警察官だった父親の背中を見て育った。夜遅くに呼び出しの電話を受ける姿を見ては「自分でする仕事じゃない」と感じていたが、高校3年のとき、就職か進学か進路を選ぶ際、自然と警察官の道を選んでいた。「父は警察官になることに賛成も反対もしなかった。ただ、人の生活を守る、こんなにやりがいのある仕事は他にないと今では思います」と父との会話を振り返る。
○…妻とは先輩の紹介で出会い、26歳で結婚。2人の息子はすでに独立し、父と妻の3人になった。「署長は管内で生活するため単身赴任。父は介護が必要な状態ではないけれど、もしもの時に妻がいてくれると思うと心強い。家族を支えてくれる妻への感謝が日に日に強くなっていく」と目を細める。
○…定年まであと2年、自分を社会人として育ててくれた警察組織への恩返しとして、後進の育成に全力を注ごうと決めた。一人ひとり性格の違う署員をどう育てるかはこれからの課題だが、「少し話すと、自分と同じ間違いをしていると気が付くことがある。後進には自分が40年間で積み上げた失敗も成功も全て伝え、警察官としての糧にしてもらいたい」と話す。バスケが好きで、最近はマラソンも始めた。
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