県立海老名高等学校の女子バレーボール部が、5月7日・8日に開催された県大会でベスト8となり、6月に東京体育館などで行われる関東大会への出場を決めた。同部の関東大会出場は44年前の創部以来初めて。
4月の北相地区予選を勝ち上がり県予選大会に進んだ海老名は、1回戦で前回ベスト8の強豪・鶴嶺と対戦。試合は1セット目を25対23で先取すると勢いに乗り、フルセットの接戦の末金星をあげた。高崎理子部長は「ボールをつないで、ラリーで点を重ねていく私たちの強みが出せた。初戦で強いチームに勝てたことで、より自信を持って戦えるようになった」と振り返る。
その後も順調に勝ち上がり、準々決勝で「春高」常連の大和南に敗れたがベスト8に入り関東大会への切符を手にした。村上晏奈主将は「小学3年で競技を始めてから関東大会の出場を目標にしていたのでとても嬉しい」と喜びを語る。
チームは2年前、2年生が1人しかおらず存続の危機にすらあった。そこに、かつて2度関東大会出場チームを育て上げた石田智治教諭が同校に赴任し再建に着手。睦合東中出身で小学生の頃からともにプレーをしていた高崎さんと村上さんを中心に「勝てるチーム」作りを進め、部員も今春には29人となった。
進学校であるため実力やモチベーションもさまざま。2年前はコロナ禍で思うような練習ができず、考え方の溝が埋まらないまま部員同士の衝突も頻繁にあったという。高崎部長は「全員が『勝ちたい』と同じ方向を向くまでに1年かかった。ただ、一人も辞めることなく、お互いに何でも言い合える関係性になれたのでチームにとって必要なことだった」と話す。
関東大会に向けて村上主将は「団結力ではどのチームにも負けない。楽しみながら、全部を出し切りたい」と笑顔で抱負を語った。
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