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海老名市 手をつなぐ育成会 「共生社会」目指し50年 知的障害者の保護者の会

社会

公開:2018年1月26日

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余暇活動を行うメンバーたち
余暇活動を行うメンバーたち

 知的に障害のある人たちが地域で自分らしく暮らしていくことを目指し活動する、知的障害児者の保護者の会「海老名市手をつなぐ育成会」(藤田精子会長=人物風土記で紹介)が今年発足50周年を迎える。藤田会長は「会を作ってきた先輩方の思いを大切に、今後も障害児者の居場所づくりに励んでいきたい」と話す。

 全国規模の団体として、北海道から沖縄まで各地に設けられている「手をつなぐ育成会」。1956年に神奈川県の育成会が誕生すると、その支部として相模原、厚木に続き発足したのが「海老名市手をつなぐ育成会」だ。

 同会が設置された68年当初は、全国的に知的障害のある人を受け入れる場所がほとんどない状況だった。学齢期に達した子どもにおいてもそれは同様で、義務教育を受ける環境が整備されていなかったため、就学猶予として入所施設や家庭で過ごすことが多かったという。海老名も例外ではなく、その頃県内にあった支援学校は瀬谷区1校のみで、抽選制だったため通学できる生徒数も限られていた。

 そんな状況を打開し障害児者の居場所をつくろうと、同会では学齢期の子と保護者が通える訓練施設や、障害のある人の働く場である地域作業所(かっぱ堂・レインボードリーム/ともに現在は社会福祉法人星谷会が運営)の設置に早い時期から尽力。85年には作業所に通う障害者のためのグループホームを県内で初めて設けるなど、先駆的存在として活動してきた。

 現在は障害児者のための環境が整いつつあることもあり、全国の育成会では会員数が減少傾向にある。海老名では現在約120人の会員が所属しており、多かった時期と比べると30人ほど少なくなったものの、20代〜30代の障害者の保護者を中心に、先輩保護者から話を聞く場を設け交流を図るなど活発な活動を展開している。また、障害児者本人が集まり余暇活動やシンポジウムに参加する「なかまの会」という市内では珍しい試みも行っている。

 創設以来大切にしてきたのは、誰もが個性や人格を尊重し支え合って、生き生きとした人生を送ることができる”共生社会”という考え。「先輩方が築き上げ確立してくださったこの会を維持するため、今後も会の目的や意義を常に発信し続けていきたい」と藤田会長は話している。

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