市教育委員会は、市内小中学校のより良い授業づくりを目指すため、教職員向けに手引書を作成した。これは実際に現場で働く教員主導で編集されたもので、実体験から生まれたアイデアが詰まっている。手引書は各学校に順次配布され、授業などで活用される予定だ。
学習指導要領の改訂などにより、板書を写すだけの受け身の授業ではなく、学習意欲を引き出す授業展開が求められている昨今。しかし、経験の少ない若手教員などは、能力があっても慣れない授業運びに苦戦するケースが少なくないという。
そこで市教委では、市内の教員らで実行委員会を結成。2015年に教員向けに指導方法の基礎をまとめた冊子「よりよい授業づくりのための66のポイント」を、16年に支援級・通級教室の関係者向けの「海老名市特別支援教育ハンドブック」を作成した。今回発表したのは、前出の冊子の要点や実践例をそれぞれ編集したものだ。
実践しやすさを重視
普通級向けに製作された冊子「子どもと教師が笑顔になる!授業展開20のポイント」は、15年版のものから『授業展開』に絞り内容を厳選。「教材研究」「発問」「活動」「関わらせ方」をテーマごとに紹介している。具体的な手立てや声掛け例等を多く掲載し、より教員が使いやすいように工夫されている。
支援級・通級教室向けには「明日からつかえる支援教育授業レシピ集」を製作。実際に行われている創作活動やレクリエーションの手順93例をまとめ紹介している。
市教委の担当者は、「海老名の教員たちによる、海老名の教員のための手引書。これをきっかけに、若手も自信をもって子どもたちに向き合ってもらえたら。ベテラン勢も授業の振り返りや確認に役立ててほしい」と話している。
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