市消防本部に勤務する坂本真吾さん(27)と阿部嘉博さん(22)のチームが、6月12日に実施された「第43回県下消防救助技術指導会」のロープ応用登はん部門で優勝し、全国大会への切符を手にした。市消防隊員が同部門で全国の舞台に進むのは20年ぶり。2人は「海老名を代表して出場するからには日本一を目指したい」と意気込んでいる。
同大会は、消防救助活動に不可欠な体力・精神力・技術力を養うことを目的として、県内の消防隊員を対象に毎年実施されているもの。各市の選考会で上位となったチームが出場するハイレベルな大会で、関東・全国大会の選考も兼ねている。
坂本さん・阿部さんチームが出場したのは「ロープ応用登はん」部門。登はん者と補助者が2人1組で行うもので、塔上から垂れ下がるロープの到達点(15m)まで器材を使わずにのぼり、確実性とタイムを競う競技だ。
2人は4月の人事異動で第2警備課に配属されたことを機に、チームを結成。登はん者には勢いのあるタイプの阿部さん、考えてから行動する性格の坂本さんは補助を担当し、各々の異なる個性を活かしバランスの取れたチームを作り上げ、5月に行われた県央大会でも優勝の実績を残している。
今大会に向けては、当直の日は欠かさず練習に励み、トータルで120時間、350本ほどの数をこなしてきた。本番ではその成果を遺憾なく発揮。チーム結成2カ月という短期間ながら、2人は息の合ったプレーで減点なく9・4秒の好タイムをマークし、県内から集った23チームを引き離して1位に輝いた。
坂本さんは「日頃の訓練の成果が結果としてあらわれ嬉しく思った」と話し、阿部さんは「一緒に組んでいる坂本さんの力が大きかった。目標の全国に出られるので良かった」と語った。
現在は8月24日(金)に行われる「全国大会」に向けて研鑽に励んでいる。
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