市内中河内在住の中山正夫さんを中心とした有志が、タイの田舎地域で暮らす高齢者や障害者のQОL(生活の質)を上げようと、車イスと自転車の支援を企画している。これに伴い、同メンバーは市民や企業・団体から物資の寄付を呼び掛けている。
中山さんが取締役を務める「中山通商(有)」は、自動車・自動車部品を輸出する企業。東南アジア諸国とつながりがあり、タイにはこれまでも衛生面の改善を目的に、学校へ浄水器を寄付するなど、奉仕活動を行ってきた。
こうした関係性に加え、ランドセルなどを寄贈している団体があることを知り、タイの友人に相談。「田舎地域にとっては車イスと自転車があると生活が便利になる」と回答を受け、自身が所属する海老名ロータリークラブの仲間に話すと、共感され有志が集まった。
ひとりでも多くの人から募集
賛同したメンバーからは「私の父が使っていた車イスが不要になり、処分に困った経験がある」といった意見や、デイサービスを運営する有志は「介護事業者でも不要の車イスはきっとあるはず」等という意見があがり、物資を寄付で集める形に決めた。輸送などの手段はすでに出来ているため、残る課題はコンテナに積む物資の量となった。
中山さんは「車イスや、自転車(大人〜子ども用)を送る事で、引きこもりがちになっている人が外出できたり、行動範囲が広がり、幸せな生活を送ってもらえたら。そしてモノだけでなく、日本人の優しさも世界で困っている人に届けたい。ひとりでも多くの方に協力してもらえたら嬉しい」と思いを語る。
問合せは中山さん【携帯電話】090・2520・0309。持ち込みは同社(綾瀬市深谷上8の3の26)へ。出張回収も相談可。
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