演歌歌手・丘秀太郎のバックコーラスを務める「乙女恋（おとめれん）」のリーダー 秋和 美保子さん 相模が丘在住 37歳
感謝と恩返しを込めて
○…コーラスグループ「乙女恋」のリーダーとして、相模が丘を中心に活動する演歌歌手・丘秀太郎（本名＝畔上（あぜがみ）秀雄）とともに新曲『お前が心配だって』を完成させた。ママ友だち７人で初舞台に上がったのが昨年のさくら祭り。この１年の間に北地区文化センターやコミセンなどでも歌声を披露してきた。「メンバーのつながりが深まり、いい思い出作りになっている。畔上さんに感謝している」
○…メンバーたちが畔上さんの営む蕎麦屋の常連だったことから、畔上さんが活動に誘った。「本当は舞台に上がるのが恥ずかしい」と照れながらも、ほかのメンバーの存在が背中を押す。「最初は乗り気じゃなかった人もいると思う。でもスケジュール調整をすれば、予定をずらしてまで時間を作ってくれる。そういう仲間だから続けていける」
○…相模が丘出身。２人の娘は中学生、息子は小学生。週５日の仕事と家事の両立で忙しい日々を過ごすが、「友だちと話す時間が好き」と息抜きも欠かさない。子育て中に知り合った仲間たちとサークルを立ち上げたこともあった。「すごく有意義な時間。私にとってはとても大切」といい、子育てを通じた仲間作りが「乙女恋」誕生へとつながった。
○…鮮明に覚えているステージがある。昨秋、北地区文化センターで３曲披露した時、観客の１人が涙を流して聴いていた。「やって良かった」と心が震え、「あの日がなければ続けていない」というほど感動した。さらに、活動を続けていく内に拍手や声援をくれる地元の人たちが増えた。「応援してくれるからこそ頑張れる」といい、地元を思う気持ちもさらに強くなった。「さくら道や自治会など、地域活動に携わる人たちの背中を見てきた。今度は若い世代が、私たちなりのやり方で相模が丘のために何かしていきたい」。生まれ育った相模が丘への感謝と恩返しの気持ちを込めて、今年もさくら祭りのステージへ上がる。
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